絶対にやってはいけないリボ払いのカラクリとは
7年 ago 金利のはなし 絶対にやってはいけないリボ払いのカラクリとは はコメントを受け付けていません
毎月の返済負担が小さいことから、クレジットカードやカードローンの返済方法として普及しているのがリボルビング払い(リボ払い)です。一見便利なリボ払いですが、使い方を間違えると知らぬ間に大きな負担を背負うことにもなりかねません。リボ払いの仕組みと、利用するときに気をつけたいポイントを見てみましょう。
リボ払いの仕組み
リボ払いとは、クレジットカードやカードローンで一般的になりつつある返済方法です。その仕組みは買物などによる債務の額(支払残高)に応じてあらかじめ決められた毎月の支払額(元本返済額と手数料の合計額)を支払う返済方法です。一口にリボ払いと言っても元本と利息を含めた支払い方法により、「定額方式」と「定率方式」、「残高スライド方式」に分けられます。
特に残高スライド方式は定額方式と定率方式と組み合わせて利用されることが多く、残高スライド定額方式や残高スライド定率方式など、様々な返済方法があります。
それぞれの返済方法の特徴を見てみると、定額払いは借入残高に関わらず返済額が一定というメリットがありますが、高額の借入残高があると思うように元金の返済が進まず、長期間に渡って返済する必要があります。
これに対して定率方式では、借入残高に対して一定率の返済となるため、比較的返済を進めやすいものの、元金が減るにつれて返済額が減少し、なかなか返済が終了しないという欠点があります。残高スライド方式は借入残高に応じて一定額の返済となる仕組みであり、定額払いと定率払いの長所を組み合わせることで、両者のいいとこ取りを狙ったリボ払いの仕組みと言えます。
気をつけたいリボ払いの落とし穴
毎月の返済額が一定であることから返済の負担が少ないリボ払いですが、便利に使える分注意して利用しないと思わぬ落とし穴がある返済方法でもあります。リボ払いの落とし穴としてもっとも知られているのが、返済期間が長期化しやすく分割払いなどと比べると返済金額が大きくなりがちなことです。回数で返済する分割払いに対して、リボ払いは金額を指定して返済するため、毎月の返済金額以上の利用があると借入残高が大きくなってしまいます。ある程度利用と返済のバランスがとれているうちは問題は表面化しないものの、一定のラインを越えて返済が全く追いつかなくなれば、元本と利息の返済の負担が一気にのしかかり、延滞や自己破産などの返済トラブルにつながることになります。
また、リボ払いは借入残高に関わらず毎月一定額の返済をする仕組みであり、全体の借入残高が膨れ上がっていても毎月の返済金額には直接影響しません。そのため、ある日突然返済不能の状態におちいる可能性は一括払いや分割払いと比べると極めて大きいと言われています。
落とし穴にはまらないリボ払いの使い方は
このように手軽さとは裏腹に大きな落とし穴が待ち構えているリボ払いですが、この落とし穴にはまらない使い方はあるのでしょうか。一番確実なのは、クレジットカードのように毎月の返済金額を設定できれば、返済金額を限度額一杯に設定して事実上の一回払いとして利用することです。一回払いであれば発生する利息負担は一回で済みますし、計画的な利用を心がけるようになります。
返済金額の設定ができなければ、繰り上げ返済を活用することが有効です。毎月の返済(定例返済)では返済したお金は元本と利息の返済に充てられます。これに対して繰り上げ返済の返済は全額が元本の返済に充てられるため、より早期に完済することが期待できます。
おわりに
利便性の高さから利用が広まっているリボ払いですが、便利さの裏には大きなリスクが潜んでいます。賢い利用方法を知ることでトラブルのない利用を心がけましょう。