カードローンの金利は高い?賢く使えば便利になる

7年 ago 金利のはなし カードローンの金利は高い?賢く使えば便利になる はコメントを受け付けていません

「カードローン」と聞くと、どのようなイメージがあるでしょう。カードローンを借りると、利息が雪だるま式に増えて借金の返済に追いまくられる?気軽な借り入れが自己破産につながる?利用方法や借り入れ条件によってはそうなる可能性は否定できませんが、コツを押さえて借り入れ・返済をすれば、カードローンは巷で言われるほど危険な融資商品というわけではありません。その押さえておきたいコツとは、金利です。
カードローンの借り入れ・返済と金利が果たす役割について見てみましょう。

詳しく見ると低金利?カードローンの金利条件

過払い金返還請求訴訟をめぐる問題や、一部カードローンのトラブルが大きく取りあげられたことで、カードローンの借り入れをすると借りた金額に対して非合理な金額の返済を迫られると思われがちです。しかし、借り入れ・返済条件を詳しく見てみると、利息制限法に沿った上限金利が設定され、10%から最大でも18%にとどまります。マイナス金利政策が導入されるほどの超低金利環境にあり、預金金利は事実上ゼロ、家計にとってもっとも大きな負担と言える住宅ローンと比べても数倍から十数倍もの金利条件であり、一見すると確かに低い金利とは言えません。

カードローンが他の融資商品と比べても高い金利が設定されている理由として、その特徴があげられます。カードローンは、審査時に保証人や担保を設定する必要がない無担保ローンの一種であり、手軽に申し込み・借り入れできるのが特徴です。無担保ローンは手軽に申し込み・借り入れできるのが大きなメリットですが、デメリットとして返済トラブルのコストを平等に負担するため、金利設定が高くなる傾向があることがあげられます。そのため、カードローンの金利は個人向け融資としては高めに設定されているのです。

実際の支払利息はどの程度の金額になるのか

では、カードローンの借り入れをすると実際に支払う利息はどの程度の金額になるのでしょうか。10万円を18%で1ヶ月借り入れたとして計算してみましょう。

カードローンの利息の求め方は

  • 借入金額×借入利率÷365(366)日×借り入れた日数

として求められます。先の条件を当てはめると

  • 10万円×18%÷365日×30日 = 約1,479円

となります。

銀行カードローンと消費者金融カードローンではどちらが有利?

一言でカードローンと言っても、ローンサービスを提供している会社ごとにその条件は異なり、特に銀行と消費者金融の提供するカードローンは借入限度額と借入利率の2点で大きく異なります。一般に銀行カードローンのほうが借入限度額・利率ともに借入側に有利に設定されていて、限度額は5百万円以上、実質年率が10%台というカードローンも珍しくはありません。 ただし、銀行カードローンは消費者金融カードローンに比べて審査が厳しくおこなわれる傾向があり、借入条件を優先するなら銀行カードローン、借り入れまでの速さを優先するなら消費者金融カードローンを選ぶことが一般的です。

おわりに

このように、詳しく見てみるとカードローンは見た目ほど借り入れ側に不利な融資商品ではないことがわかります。カードローンで限度額一杯までを借りっ放しにしておくと支払う利息はかなりの金額になりますが、使いこなせばカードローン金利は決して高いものではないと言えるでしょう。